電気料金が高いのはなぜ?原因や仕組み、すぐにできる節約のポイントも解説!
電気代電気料金の値上がりの理由や契約の見直しなどについて、気になっている方もいるかもしれません。
この記事では、電気料金が高くなっている理由や仕組みなどを解説します。記事の後半では、電気代節約のためのポイントもあわせて紹介します。
電気料金の基本を押さえて、電気の使い方や契約を見直していきましょう。
最近電気料金が高くなっているのはなぜ?
毎月の電気料金の請求額を見て、電気料金が高くなっていると感じている方もいるかもしれません。最近では、主に以下のことが電気料金に影響していると考えられます。
- 託送料金の値上げ(2024年4月から)
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上げ(2024年5月から)
※2024年6月現在
それぞれを詳しく見ていきましょう。
託送料金の値上げ(2024年4月から)
託送料金は、送配電網(変電所や電線などの発電所でつくられた電気を消費地まで運ぶ設備)を利用するために小売電気事業者が一般送配電事業者に支払う料金で、一般送配電事業者が国に認可を受けて金額を設定しています。
2024年4月から託送料金が値上げされ、大手電力会社では一部電気料金が値上げされています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上げ(2024年5月から)
再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度に基づき支払う料金です。
前述のとおり、再エネ賦課金も2023年度は「1.40円/kWh」でしたが、2024年度(2024年5月分~2025年4月分)からは「3.49円/kWh」に値上げされています。
2023年度は燃料価格の高騰に伴い、電気の市場価格が上昇したことで、再エネ賦課金が値下がりしました。
2024年度には燃料価格が下落したことで、再エネ賦課金は値上がりして2022年度の金額に近い水準に戻っています。
そもそも電気料金の仕組みとは
次に、電気料金の仕組みを見ていきましょう。一般的な電気料金は、以下の5つの組み合わせで決まります。
電気料金=基本料金+電力量料金+燃料調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金+各社独自の市場連動単価(市場連動型のみ)
基本料金 | 契約プラン・契約アンペア数ごとに固定で支払う料金 |
---|---|
電力量料金 | 電気使用量に応じて支払う料金 |
燃料費調整額 | 燃料価格の変動を反映するための調整額 |
再生可能エネルギー発電促進賦課金 | 再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、電力会社が買い取る費用の一部を利用者が負担するためのもの |
独自の市場連動単価 | 市場価格応じて変動する電気料金単価 |
それぞれについて、以下で詳しく解説します
基本料金
「基本料金」は、契約プラン・契約アンペア数ごとに固定で支払う料金です。電力を使わなかったとしても必ず支払う必要があり、電力会社や料金プランによっては「最低料金」などと呼ばれることもあります。
電力量料金
「電力量料金」は、電気の使用量に応じて支払う料金です。料金プランごとに設定された「電力料金単価」に「電気使用量」を掛けた金額を支払います。
燃料費調整額
「燃料費調整額」は、燃料価格(原油・LNG・石炭)の価格変動を毎月の支払いに反映させるための料金です。
為替レートや市場の動向で変動する燃料価格を、迅速に電気料金に反映させるための「燃料費調整制度」に基づき、各電力会社で燃料費調整額が導入されています。
燃料費調整額は、変動する燃料価格から算出される「燃料調整単価」に「電気使用量」を掛けた金額を支払います。
燃料調整単価は、原油・LNG・石炭の貿易統計価格の3ヶ月平均から算出される「実績燃料価格」と、料金プラン設定時に想定していた平均燃料価格である「基準燃料価格」の比較から算出されます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。電力会社が買い取る費用の一部は、再エネ賦課金として電気の利用者から集められます。
再エネ賦課金は、「賦課金単価」に「電気使用量」を掛けた金額を支払います。
「賦課金単価」は、毎年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
2024年度時点での直近5年の賦課金単価の金額は、次のとおりです。2023年度に電力価格の高騰の影響で値下げされていますが、2024年度には再び値上げされています。
年度 | 賦課金単価 |
---|---|
2020年度(2020年5月分~2021年4月分) | 2.98円/kWh |
2021年度(2021年5月分~2022年4月分) | 3.36円/kWh |
2022年度(2022年5月分~2023年4月分) | 3.45円/kWh |
2023年度(2023年5月分~2024年4月分) | 1.40円/kWh |
2024年度(2024年5月分~2025年4月分) | 3.49円/kWh |
各社独自の市場連動単価
一部の電力会社では、「市場連動型」のプランを導入している場合があります。
市場連動型とは、電力料金の単価が市場価格に応じて変動するプランのことで、市場価格は電力の需要・供給などさまざまな要因で変化します。
なお、市場とは「日本卸電力取引所(JEPX)」のことを指し、市場連動型のプランを導入している電力会社はここから電力を調達しています。
電気代は平均でどれくらい?
他の家庭はどの程度の電気代がかかっているか、気になる方もいるでしょう。総務省統計局「家計調査(2023年)」によると、1ヶ月あたりの電気代の平均額は世帯人数別に次のとおりです。
世帯人数 | 1ヶ月あたりの電気代の平均額 |
---|---|
1人 | 6,726円 |
2人 | 10,940円 |
3人 | 12,811円 |
4人 | 13,532円 |
5人 | 14,373円 |
6人以上 | 18,941円 |
全体平均 | 10,222円 |
世帯人数別の金額と見比べて、毎月の電気代が年間通して平均を大きく上回る場合などは、電気代の節約も検討してみましょう。
電気代を節約するためのポイント
電気料金が高くなっている今だからこそ、日常的に電気代を節約する心がけが大切です。電気代を節約するポイントは、主に以下のことが挙げられます。
- エアコンの設定温度を適温にし、こまめにフィルターを掃除する
- 冷蔵庫を壁から離して設置し、食品を詰め込みすぎない
- 洗濯機は容量80%を目安にまとめ洗いで利用する
- 使っていない照明やテレビはこまめに消す
日々の生活のなかでも、ちょっとした工夫で電気代を節約できるシーンは数多くあります。無理のない範囲で実践しやすいものから取り組んでみましょう。
なお、電気料金が高くなっている今だからこそ行いたい節電方法について、以下の記事で具体的なポイントを解説しています。ぜひ参考にしてください。
「auでんき」ならこまめに電気料金がチェックできてポイントもたまる!
電気契約を見直すなら、こまめに電気料金がチェックできて、電気料金に応じてポイントもたまる「auでんき」がおすすめです。
ここでは、auでんきの主なポイントを3つご紹介します。
- 市場連動型ではない料金プラン
- 電気料金に応じてポイントがたまる
- 「auでんきアプリ」でこまめに電気料金がチェックできる
市場連動型ではない料金プラン
auでんきは、市場価格に連動した単価を設定していないシンプルな料金プランです。
市場価格の変動に応じて電力量料金が変わる「市場連動型プラン」の場合、市場価格の影響によって料金が高くなることがあります。また、需要の高まる夏場や冬場に料金が上がる可能性があるなど、季節による変動にも注意が必要です。
auでんきでは、市場価格によらない基本料金・最低料金が設定されているため、市場価格が変動する状況でもより安定した料金で電気を利用できます。また、電気料金が把握しやすい点も、市場連動型プランと比較した時のメリットです。
一例として、auでんき「でんきM(東京D)」の電気料金をご紹介します。auでんき「でんきM(東京D)」の基本料金、電力量料金は次のとおりです
▼でんきM(東京D)の料金
1契約あたりの基本料金 | 10A | 283.4円 |
---|---|---|
15A | 425.11円 | |
20A | 566.81円 | |
30A | 850.22円 | |
40A | 1,133.63円 | |
50A | 1,417.04円 | |
60A | 1,700.45円 | |
1kWhあたりの電力量料金 | 最初の120kWhまで | 27.09円 |
120kWh超過300kWhまで | 33.09円 | |
300kWh超過分 | 36.80円 | |
1契約あたりの最低月額料金 | 298.25円 |
例えば、アンペア数40Aの契約で、2024年5月の電気使用量が200 kWhだった場合、各項目は以下の金額となり、電気料金はその合計額となります。
基本料金 | 1,133.63円 |
---|---|
電力量料金 | 電力量単価27.09円/ kWh×電気使用量120kWh+電力量単価33.09円/ kWh×電気使用量80kWh=5,898円 |
燃料費調整額 | 燃料調整単価-7.43円/ kWh×電気使用量200 kWh=-1,486円 |
再エネ賦課金 | 賦課金単価3.49円/kWh×電気使用量200 kWh=698円 |
合計(電気料金) | 6,243円(小数点以下切り捨て) |
燃料調整単価は、国の電気・ガス価格激変緩和対策事業による値引き後の金額です。また、賦課金単価は、2024年5月分から2025年4月分までの金額です。
電気料金に応じてポイントがたまる
auでんきでは、毎月の電気料金※1に応じてPontaポイントが還元されます(auでんきポイント割引にはお申込みが必要です)。
8,000円未満 | 0.5%のポイント還元 |
---|---|
8,000円以上 | 1.0%のポイント還元 |
「例えば、月々の電気料金が13,000円/月※2の場合、「auでんきポイント割引」で年間1,560pontaポイントがたまります。月額ご利用料金のうち、基本料金(または最低料金)および電力量料金の合計額(税抜)が対象となります。
たまったPontポイントは1ポイント=1円相当でお買い物に利用することが可能です。
- 月額ご利用料金のうち、基本料金(または最低料金)および電力量料金の合計額(税抜)が対象となります。
- (全国または関西・九州エリア)基本料金(または最低料金)および電力量料金の合計額(税抜き)が対象となります。
(北海道・東北・東京・中部・北陸・中国・四国)地域の電力会社の重量電灯相当です。電気料金に含まれる燃料調整額の上限金額を廃止しております。
現在上限金額がある電力料金プランをご利用の場合、切り替えにより電気料金が高くなる場合があります。
「auでんきアプリ」でこまめに電気料金がチェックできる
auでんきご契約者様は、PCもしくはスマートフォンから「auでんきアプリ」をご利用いただけます。
auでんきアプリを使うと、日々の電気料金をいつでもチェックできます。さらに、電気料金の月末予測や、電気料金の使い過ぎのお知らせの機能があるため「知らない間に使いすぎてしまう」ということを防ぎ、節電を効率的におこなうことができます。
まとめ
託送料金や再エネ賦課金の値上げ、電気・ガス価格激変緩和対策事業の終了などの影響によって、最近は電気料金が値上がりしている傾向にあります。
電気料金が高いと感じた時は、日々の電気の使い方を見直すとともに、電気のプラン変更や乗り換えも検討したいところです。
「auでんき」は、料金プランがシンプルでわかりやすく、電気料金に応じてPontaポイントも貯まるためおトクです。
さらに「auでんきアプリ」を使うと、いつでも電気料金をチェックできるだけではなく、電気の使いすぎもお知らせしてくれるため、節電にも役立ちます。
電気の契約の見直しを考えている方は、ぜひauでんきをご検討ください。