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ガスの元栓は開けっ放しでも問題ない?開閉方法や点検のポイントを解説

ガス

就寝中や旅行中など、ガスを使わない時に元栓を閉めるべきか気になっている方もいるでしょう。

近年のガス栓には、ガス漏れが起きないような安全機能が備わっていますが、万が一に備えて閉めるほうが安全です。

この記事では、ガスの元栓を開けっ放しにしていても問題がないか、ガス漏れを防ぐためにどのような対策ができるかを解説します。元栓の場所や開閉方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

ガスの元栓(ガス栓)は開けっ放しでも問題ない?

万が一のガス漏れを防ぐため、ガスを使用しない時は元栓(ガス栓)を閉めるほうが安全です。

ただし、近年の安全機能が付いたヒューズガス栓は、万が一ゴム管が外れたり切れたりした場合に自動的にガスを止めてくれるため、ガスが漏れ続ける心配はありません。

また、ガス遮断機能付きのガスメーター(マイコンメーター)には地震発生時や多量のガス漏れ時、ガス機器を長時間使用した際などにガスが自動で止まる安全装置が備わっています。さらに、ガス警報器を設置すれば、万が一ガスが漏れた時にランプや警報音によって知らせてくれます。

しかし、安全機能が作動しないなどのトラブルが発生する可能性などを考えると、開けっ放しでも安全とは言えません。このようなトラブルに備えるために、ガスの元栓を閉めることが大切です。

特に、就寝前や外出の際は元栓が閉まっているかどうかを確認する習慣を付けましょう。

開閉のつまみがないガス栓は開閉が不要

ガス栓にはいくつかの種類があり、「ガスコンセント」と呼ばれるコンセント型のガス栓はつまみがついていないため、開閉が不要です。

ガスコンセントは、ゴム管をつけると元栓が自動的に開き、外すとガスが止まる仕組みになっています。そのため、万が一ゴム管が外れたり切れたりしても、ガス漏れが起きる心配がありません。元栓の誤操作の心配もないため、より安全に利用できます。

ガスの元栓の開け方・閉め方

ガスの元栓は、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。

元栓が配管に対して垂直(横)になっている時は閉まっており、平行(縦)になっている時は開いている状態です。元栓を閉める時は、あらかじめ全てのガス器具の使用を停止した上で行いましょう。

なお、ガスコンロには、設置するタイプの「テーブルコンロ」とキッチンに埋め込まれた「ビルトインコンロ」があり、元栓の場所が異なります。

テーブルコンロの場合は、コンロの奥または側方に元栓が設置されているのが一般的です。一方、ビルトインコンロでは多くの場合、コンロ下のキャビネット内に元栓が設置されています。

ガス漏れを防ぐための対策

万が一の事故を防ぐには、ガスの元栓を閉めることが大切です。また、元栓を閉める以外にも、ガス漏れを防ぐための対策を行いましょう。

  • ガス機器や元栓(ガス栓)を定期的に点検・修理する
  • ガスコンロを正しく使用する
  • ガス警報器を設置する

ガス機器や元栓(ガス栓)を定期的に点検・修理する

ガスを長期間使っていると、ゴム管やガス機器の劣化・摩耗によって火災やけがにつながる場合があります。ガスの元栓(ガス栓)やガス機器をこまめに点検し、必要に応じて修理・交換することが大切です。

特に、安全機能のついていない古いガス栓が設置されている場合は、ヒューズガス栓やガスコンセントに取り替えたほうが安全です。

また、ガス漏れ点検の案内が来た時は、ガスを安全に使うために必ず点検を受けましょう。

ガスコンロを正しく使用する

ガスコンロを間違った方法で使用すると、火災や事故につながる可能性があります。安全に使うための主なポイントを紹介します。

  • ガスコンロの使用中にその場を離れない
  • 揚げ物をする時は食材が十分に浸かるまで調理油を入れる
  • 調理前に鍋底の汚れや異物を確認する
  • コンロの奥に手を伸ばす時は服の袖が近づかないように気を付ける
  • コンロの上や周囲に布巾などの可燃物を置かない
  • 使わない時は操作ボタンをロックする

また、煮こぼれや食品かすをそのままにしていると、内部に侵入してガス漏れが起こったり、煮こぼれの油分に引火して火災になったりするおそれがあります。ガスコンロはこまめに手入れし、清潔な状態を保ちましょう。

ガス警報器を設置する

ガス警報器の設置は、一般家庭において法律で義務付けられているわけではありません。しかし、ガス漏れ事故の多くは調理中にその場を離れてしまったなどのミスが原因で起きています。

トラブルや事故を防ぐためにも、ガス漏れを感知してブザーや音声で知らせてくれるガス警報器を設置しましょう。

また、ガス警報器の有効期限(5年)が切れると正しく作動しない可能性があるため、必ず新しい警報器と交換するようにしてください。

万が一ガス警報器が鳴った時は、元栓を閉め、ドアや窓を開けて換気します。換気扇をつけたり、電気のコンセントやスイッチに触れたりしてはいけません。

ガスの元栓(ガス栓)やガス機器を点検する際のポイント

ガスを安全に使うためには、定期的な点検が欠かせません。ガスの元栓やガス機器を点検する際の主なポイントは以下のとおりです。

  • ゴム管が劣化していないか
  • ゴム管がきちんと接続されているか
  • 使わないガス栓にガス栓専用キャップを取り付けているか
  • つまみが固まって動かなくなっていないか
  • ガスコンロの炎が不揃いでないか

ゴム管がひび割れたり固くなったりしている場合は、新しいものに取り替えます。元栓が開いたまま取り替えるとガス漏れの原因となるため、必ず元栓を閉めてから取り替えましょう。

また、ガス栓に傷や異物が付着しているとガス漏れにつながる可能性があるため、使わないガス栓にはガス栓専用キャップを取り付けることが大切です。

元栓を閉める習慣がなく、長期間触っていないと、固くなって回らなくなる場合があります。無理に操作すると元栓が破損し、ガス漏れにつながる可能性もあるため、動かない場合は修理や交換を依頼しましょう。

なお、交換が必要な場合、費用がかかる可能性があります。

ガスの元栓を閉めるとガス料金を節約できる?

ガスの元栓を閉めても、ガス料金の節約にはなりません。電気と違い、ガスは使わなければ消費されないためです。

節約できるかどうかにかかわらず、安全のためにガスの元栓を閉める習慣を付けましょう。

ガス料金は、ガスの使い方を見直すことで節約できる可能性があります。いくつかのポイントを紹介するので、できることから取り組んでみてください。

  • 鍋についた水滴を拭き取ってから火にかける
  • 炎が鍋底からはみ出さないように火力を調節する
  • 圧力鍋を活用する
  • お風呂の追い焚き機能をなるべく使用しない
  • こまめにシャワーを止める

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まとめ

近年のガスの元栓には、万が一ゴム管が外れたり切れたりした場合に自動的にガスを止めてくれる安全機能が備わっています。

しかし、万が一のガス漏れや火災を防ぐためにも、ガスを使わない時は元栓を閉めるほうが安全です。

また、元栓やガス機器はこまめに点検する、ガス警報器を設置するなど、ガスを安全に使うための対策を行いましょう。