電力の求め方をわかりやすく解説!家庭の消費電力量を計算する方法も紹介
電気代
電力は、単位時間あたりに消費・供給される電気エネルギー量をさします。
家電の消費電力として、日常的に電力の数字を目にしますが、どのような計算で電力が求められるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、電力の求め方や家庭の電気に関わる単位、消費電力量の計算方法などについて解説します。
電力の求め方は?
「電力」は単位時間あたりに消費・供給される電気エネルギー量のことで、電流(A)と電圧(V)の積で計算されます。
回路に電流が流れている時の「電力」の大きさは、以下の式で計算できます。
電力[W]=電圧[V]×電流[A]
電力・電圧・電流の意味は、それぞれ以下のとおりです。
電力 |
|
---|---|
電圧 |
|
電流 |
|
電力・電圧・電流は、よく川の流れに例えられます。
- 電力が大きい⇒「流れる水の量」が多い
- 電圧が大きい⇒川の「高低差」が大きい(勢いよく水が流れる)
- 電流が大きい⇒「川幅」が大きい
川幅(電流)が大きいほど、あるいは水の勢い(電圧)が強いほど、流れる水の量(電力)は多くなるイメージです。
家庭の電気に関わる単位

家庭の電気に関わる単位としては、主に以下が挙げられます。
- A(アンペア)
- V(ボルト)
- W(ワット)
- kWh(キロワットアワー)
それぞれの基本的な計算式、家庭ではどのようなところで使われるのかを見ていきましょう。
A(アンペア)
「A(アンペア)」は電流の単位で、以下の式で計算できます。
A(アンペア)=W(ワット)÷V(ボルト)
家庭内では、「契約アンペア数」などとして、A(アンペア)を目にする機会があります。契約アンペア数は、家庭で使える電流の上限です。
例えば40Aの契約で、合計38Aまで使用している状態からドライヤーを使用して40Aを超えると、アンペアブレーカーが落ちて住宅全体の電気が止まります。
一般的に、契約アンペア数を低くするほど電気の基本料金は安くなります。例えば、auでんき「でんきM(東京D)」の場合、30A~50Aの基本料金は以下のとおりです。
30A | 850.22円 |
---|---|
40A | 1,133.63円 |
50A | 1,417.04円 |
ただし、契約するアンペア数が低くすぎると、すぐにブレーカーが落ちて不便が生じます。電気契約の際には、実際の利用シーンを想定して、家庭ごとの適切なアンペア数を選択しましょう。
V(ボルト)
「V(ボルト)」は電圧の単位で、以下の式で計算できます。
V(ボルト)=W(ワット)÷A(アンペア)
家庭用コンセントの電圧は、国内では100Vが一般的です。
工場や大規模施設では200Vが使用される場合も多く、最近では200Vに対応するパワフルな家電製品もあり、200 V用のコンセントが設置されている家庭もあります。
海外では、ほとんどの国・地域で100V以外の電圧が使用されています。例えば、アメリカでは120V、中国では110Vと220V、タイでは220Vが使用されています。
国内の家電製品には100~240Vの全世界対応のものもありますが、100Vのみに対応する家電製品を海外で使用する場合、変圧器が必要です。
W(ワット)
「W(ワット)」は電力の単位で、以下の式で計算できます。
W(ワット)=V(ボルト)×A(アンペア)
家庭では、各家電の消費電力にWの単位が使われています。消費電力は単位時間あたりに消費する電力の大きさで、取扱説明書や製品ページで確認できます。
kWh(キロワットアワー)
電力が1秒あたりの電気エネルギーを表すのに対し、電気エネルギーそのものの量は「電力量」と呼ばれます。
電力量の基本単位は「Wh(ワットアワー)」であり、家庭では「kWh(キロワットアワー)」がよく使われます。「Wh」「kWh」は、以下の式で計算できます。
- 電力量[Wh]=電力[W]×時間[h]
- 電力量[kWh]=電力[W]×時間[h]÷1,000
家庭での電気使用量は200~600kWhほどが目安です。
東京都環境局「2024年度(令和6年3月発行)家庭の省エネハンドブック」によると、平均的な家庭での電気使用量は以下のとおりです。
世帯人数 | 5月中間期 | 8月冷房期 | 1月暖房期 |
---|---|---|---|
1人世帯 | 186kWh | 287kWh | 309kWh |
2人世帯 | 253kWh | 402kWh | 474kWh |
3人世帯 | 275kWh | 449kWh | 504kWh |
4人世帯以上 | 324kWh | 532kWh | 608kWh |
電気使用量について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
家庭で消費電力量(電気使用量)を求める方法

家電の消費電力量[kWh]は、以下の式で計算できます。
消費電力量[kWh]=消費電力[W]×時間[h]÷1,000
各家電の消費電力[W]は、各製品の取扱説明書やWebサイトの製品仕様のページに記載されています。
例えば、消費電力が900Wのエアコンを8時間使用した時の消費電力量は、900W×8h÷1,000=7.2kWhと計算できます。毎日8時間使用する場合、1ヶ月(30日間)の消費電力量は216kWhです。
消費電力量に各料金プランで該当する電力量料金単価を掛けると、電力量料金が求められます。
例えばauでんき「でんきM(東京D)」の「120kWhまでの電力量料金単価(27.09円/kWh)」と「120kWh超~300kWhの電力量料金単価(33.09円/kWh)」で電力量料金を計算すると、1ヶ月あたりのエアコンの電力量料金は6,427.44円となります。
- 7.2kWh/日×30日=216kWh
- 120kWh×27.09円/kWh=3,250.8円(最初の120kWhまでの電力量料金)
- 96kWh×33.09円/kWh=3,176.64円(121kWh~216kWhまでの電力量料金)
- 3,250.8円+3,176.64円=6,427.44円
電力量料金に基本料金や燃料費調整額などを加えると電気料金が算出されます。
電気代の計算方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
電気の契約を見直すなら「auでんき」がおすすめ
電気の契約を見直すなら、「auでんき」がおすすめです。
シンプルな料金設定で利用でき、電気料金の支払いに応じてPontaポイントもたまります。電気料金や電気使用量は「auでんきアプリ」からいつでも確認が可能です。
シンプルな料金設定でわかりやすい
「auでんき」は、電力市場の価格に連動した単価を設定していないシンプルな料金プランです。
「市場連動型プラン」の場合、市場価格の変動に応じて電力量料金が変わるため、市場価格の影響によって料金が高くなる場合があります。また、需要の高まる夏場や冬場に料金が上がる可能性があるなど、季節によって変動する場合もあります。
一方で、auでんきでは、燃料価格の変動を考慮する「燃料費調整制度」を採用しており、電力市場の価格高騰の影響は受けません。
毎月の電気料金に応じてポイントがたまる
auでんきでは、毎月の電気料金※1に応じてPontaポイントが還元されます。
8,000円未満 | 0.5%のポイント還元 |
---|---|
8,000円以上 | 1.0%のポイント還元 |
例えば、月々の電気料金が13,000円/月※の場合、「auでんきポイント割引(お申し込みが必要)」で年間合計1,560Pontaポイント(月130P×12ヶ月)がたまります。
マンション一括受電サービスを導入している集合住宅やオール電化住宅にお住まいの場合などは、auでんきを申し込むことはできません。また、季時別プラン・法人契約は申し込み対象外です。
- 基本料金(または最低料金)および電力量料金の合計額(税抜)が対象となります。
地域の電力会社の従量電灯相当です。電気料金に含まれる燃料費調整額の上限金額を廃止しております。
現在上限金額がある電力料金プランをご利用の場合、切替により電気料金が高くなる場合があります。
「auでんきアプリ」で電気料金や使用量がこまめに確認できる
auでんきアプリから、電気料金や電気使用量が一目で分かります。アプリからは、昨日までの30分単位の電気料金、電気料金の月末予測、電気利用量が多い家電なども確認が可能です。
アプリではプッシュ通知※で電気の使いすぎをお知らせする機能もあります。引っ越し後の新生活で節電に取り組む方も、プッシュ通知を設定すれば節電がしやすくなります。
- スマートメーター未設置のお客さまは、電気料金の確定通知がご利用いただけます。
auでんきとガスをまとめると毎月おトクに
auでんき契約後に、ガスを「ガス for au」に切り替えれば、おトクにガスが使えます。
「ガス for au」としては、以下の4つのサービスがあります。関東、関西、中部、北海道エリアで、対象の都市ガスから切り替えが可能です。
- 東電ガス for au
- 関電ガス for au
- 中電ガス for au
- ほくでんガス for au
auでんきと「ガス for au」をセットで利用すると、還元特典があり、おトクにガスを利用することが可能です。
毎月の請求は電気・ガスでひとつにまとまり※、ガス料金もauでんきアプリから確認が可能です。
- お客様のご契約状況によっては請求がまとまらない場合があります。
まとめ
電力は単位時間あたりに消費・供給される電気エネルギーの大きさで、電力の大きさは、電力[W]=電圧[V]×電流[A]で計算できます。
家電の消費電力は、取扱説明書や製品ページで確認が可能です。消費電力に使用時間を掛け算することで、消費電力量[kWh]が計算できます。
ぜひ電力の基本、電力の計算方法などを理解して、日々の電気の管理や節電に役立てていきましょう。