ずらりと並ぶ10台以上のガラケーを持ち込んだのは、15歳のなぎさん。
「サンヨーのスライド式のケータイが好きで、いちばん好きなモデルがW54SAなんです」写真でいうと、水色の端末とその左2台がそれ。所有する電話の多くはネットオークションで手に入れたもの。1台は故障しているものの、ほかはすべて普通に電源が入って動くものだそう。「好きなんですね」、と声を掛けると「でも、台数的には10年前のほうが多かったです」。
当時5歳。……ん、どういうこと?「両親とか知り合いから機種変のタイミングで、いらなくなった端末をもらっていたんです。それで、こんな人間になってしまいました(笑)」
“こんな人間”っていうのは、「着信メロディー好き。しかもガラケーにプリセットされたのがいいんです」。
で、この日再起動したのは、お母さんからのおさがりのC304SA。
見せてもらうと、ドヴォルザークの「新世界より」、ショパンの「別れの曲」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」などなど。おなじみのクラシックの定番曲たちが、シンプルなアレンジの電子音で再生されます。
「これで3〜4和音かな、アレンジがいいし、響きがいいんですよねー。あー、いいなあ」
ちなみに、実際に本人が使用していた古いガラケーも再起動。
1枚だけプリントアウトした写真がこちら。
「W11Hですね!新しく手に入れたケータイを前のケータイで撮影したんです!」
筋金入りのガラケーマニアなのです。