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episode 65

飲み友時代のデートの締めは……?

こちらのご夫婦、なんと小学校からの幼なじみだそう。

同じボーイスカウトに所属し、その団にあった子ども消防士サークルで共に活動したものの、その後、時は経ち……、お酒が飲める歳になってから地元・多摩市の防災訓練で再会。

なにかあったら気軽に声を掛け合う飲み友だちとして10年ほど過ごしたのち、こんなにかわいい男の子のママとパパになりました。

お持ちいただいたケータイは、10年ほど前のもので、奥様4台、ダンナさん2台。「あ、ホラ。これ出初め(でぞめ)!」と、復活したケータイから出てきた写真を掲げる奥様に、「あー。仕事1年目の時だね!」とご主人。“出初め”とは、お正月に行われる消防の仕事始めの行事のこと。高いはしごに曲芸風に上るシーンをニュースなどで見たこともありますよね。そう、奥様は現役の消防庁の職員なのです。高校の理科の先生になったあと、子どものころからの夢を諦めきれずに転職。ちょうどそのころの模様が記録されていました。ちなみにご主人も地元消防団で活動中。そんなふたりがプリントアウトした、“共通のおもいで”がこちら。

「あー、これ!『満月堂』のアイスクリーム!」(奥様)

「ホントだ!めちゃくちゃ懐かしいね!」(ご主人)

調布にあったおでん屋さんの締めのデザート。

「お店は今は福岡に移転して東京にはないんですが、彼女とよく行きましたね。“後半戦”はとくに、かなりの頻度で(笑)」

「仕事の鬱憤たまると、私が呼び出してたんだよね(笑)」

 

“後半戦”というのはまさに、ふたりが飲み友だちだった時期の最後のほう。

 

ただのアイスクリームの写真に、ふたりだけがグッとくる“おもいで”が潜んでいたのでした。

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