高校1年生の時に初めて手にしたケータイなど、計5台を持ってきてくれた岸本さん。
いちばん再起動させたかったのは、いちばん右のシルバーのケータイ。「子どもの頃、父の機種変後にいらなくなったケータイおもちゃとして譲り受けたものです。これに最初から入っていた『ルパン三世』の着メロが大好きで。だって……銃声までちゃんと入ってるんですよ!」それが大好きで大好きで、時々その着メロを聞くためだけに充電していたそう。それがとうとう電源が入らなくなってイベントに持ってきてくれました。
そして再起動を試みると……無事に電源が入りました!
「おおおおおおー」と、ケータイに見入る岸本さん。たとえば……。
「父の日かなにかの時に、姉妹で焼いた父の顔型のパンだと思います(笑)」
こちらのケーキは……、
「おばあちゃんの誕生日に作ったんだと思います。なんで全部の面に生クリームを絞り出しているのかは謎(笑)」
これは?
「わー、めちゃくちゃヤバいですね(笑)。たしか看護専門学校時代の課題だったと思います。“自由に表現せよ”みたいなテーマで、洋服とか雑誌の切り抜きを人型に並べたんです。『爆発まで10秒前』ってタイトルつけたんですが、自分でもワケわからないです」と、復活した写真たちの醸し出す青春時代のサブカル感に思わず頭を抱える岸本さん。
で、お目当ての着メロはというと……、
ありました!もちろん銃声入り。再生しては、息を潜めてメロディーに聴き入り「バキューン!」が鳴るたび、現場スタッフ大興奮。
「ね!いいでしょ!」と岸本さんも笑顔に。
このケータイには岸本さん自ら打ち込んだ「カエルの歌」と中学校の校歌の着メロという、本人も忘れていた“おまけ”とも再会できました。