学生時代にいじめを受けていた女性が、大人になってから加害者たちに復讐をしていく物語なんですが、数年を掛けて練った復讐計画に引き込まれてあっという間に完走しました。思わず目をつぶりたくなるような、普段テレビでは観ることのない強烈なシーンが含まれているのも刺激的です。主人公の根底には強い復讐心があって心を閉ざしているんですが、人との出会いによって恋を知ったり、友達のような存在ができたり。ただの過激な復讐劇ではなく、恨みだけを原動力に生きていた人間が変わっていくさまが描かれていることにも心を打たれました。

自分がいかにセレブな生活をしているか、人から憧れられる存在であるのか……そんな“マウントの世界”で生きる女性がたくさん登場します。私はフォロワー数やいいねの数をあまり気にしない性格ではありますが、だからこそ華々しくもドロドロした世界が新鮮でしたし、彼女たちの感情を学ぶこともできました。SNSが広く普及した現代で生きる私たちは、SNS依存に陥りやすいとも言えると思います。そんな社会で大切なのは他人の秀でているところを素直に認め、自分ができること・できないことを認識すること。“何かを持っていない自分”のことも受け入れて、楽しく幸せに生きていきたいと、このドラマを観て改めて感じました。

極道の世界で生きていた専業主夫の日常を描いたアニメで、とにかくかわいらしいシーンが多いことに心をつかまれました。何より最高なのは、主人公に声を当てている津田健次郎さんの演技！ シンプルにお芝居が “プロ中のプロ”。
上で紹介した韓国ドラマ2作品とは打って変わって、気軽に観られるコメディではあるんですが、キャラクターの言葉や行動の端々に普遍的な愛情が感じられるので、男女問わずお薦めできる作品です。